
会社の第8期を終えます。
2015年 09月30日 カテゴリー:考えてること

こんにちは。やまもとです。
本日、9月30日で会社の第8期が終了します。
会社として、今年も1年を無事に過ごせ、大きな
チャレンジも行うことできました。
第8期に行った主なできごと
さて、今年の1年に実施した主なトピックはこちら。
- オリジナル家具「NOANA」シリーズのリリース
- 東京店 オープン
- カフェ事業 スタート
- Webマガジン 開始
- リトルプレス 発行
こうやってあらためて振り返ると、今年も1年、
いろいろなことにチャレンジしました。
ひとつずつ、振り返っていきます。
オリジナル家具「NOANA」シリーズのリリース
7期のまとめでも言っていた、新クオリティでの商品開発です。
新クオリティとは、
「マーケットインではなく、プロダクトアウト型」
でのオリジナル家具開発。
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マーケットイン = 市場が求めるものづくり
プロダクトアウト = ブランドから発信するものづくり
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です。
リセノでは、これまでも「postre」や「Rekit」を
はじめとしたオリジナル家具を、リリースしてきました。
これらのアイテムは、市場が求めるであろうデザイン
を、低価格帯で展開することにより、多くの人気をいただいてきました。
これらの家具ももちろん大切なのですが、自分たちと
しては、もう少し製品を造り込み、僕たちなりの
「工夫」を詰め込んだ家具を作りたいと話していました。
市場がリセノに求めている
「安くて、良いデザインの家具」ではなくて、
リセノとして発信したい
「少し高いけど、質もデザインも、本当に良い家具」
を、作っていきたかったのです。
ただ、質のいい家具は、市場が求めているわけでは
ないため、イチからのコンセプト設計を行う事が必要
ですし、製品としても、今まで以上に高い材料、安定
した質の工場を使用し、高いクオリティを出すことが必要です。
そのため、どうしても今までの家具と比較して、
数倍~下手すると数十倍の価格になってしまいます。
僕たちは、多くの良い家具を目にする中で、この
「高くて、質の良い家具」を、本当に自分たちが生産
すべきなのかどうかを、ずっと考えてきました。
なぜなら、僕たちは、高級志向の人に向けたブランド
ではなく、多くの人にインテリアを楽しんでもらうためのブランドですから。
いろんな可能性を考え、ディスカッションを重ねた
中で、その1つの答えとして、リリースしたのが、
質を上げ、仕様にオリジナリティを詰め込んだ「NOANA」シリーズです。
質は高めながら、生産拠点とクオリティ管理の
バランスを適切に選択することで、自分たちなりの
解を出しました。(詳しくは、マガジンをご覧ください。)
NOANAソファー いよいよ完成しました!
NOANAは、これまでの様に単品の開発ではなく、
シリーズとして、リリースしました。
ベッドを、2014年11月に。
キッチンシェルフ、ソファーを、2015年7月に。
そして、今後もテーブルや、ソファーのver.2をリリース予定です。
それぞれの生産拠点も、適切に振り分けることで、
クオリティおよび価格のバランス調整もしています。
価格は抑えましたが、それでも、これまでの製品より
も高額になりました。
が、おかげ様でどの製品も大変好評をいただき、
現在のところ、売り切れることも多く、ご迷惑を
お掛けするほどに、ご好評をいただいています。
(本当にすみません。追加オーダーを急ぎでかけています。)
価格戦略だけに頼らず、自分たちが自信を持って、
質を高めた家具が、市場に受け入れられたことで、
これからのオリジナル家具開発に、まぶしいほどの希望が出てきました。
この商品開発でのチャレンジは、リセノにとって、とても大きな一歩になりました。
東京店オープン
これは、8期の最大の出来事でしょう。
東京店を、二子玉川にオープンすることができました。
これで、東の東京、西の京都で2つの拠点を持つこと
ができ、さらに多くのお客様へ向けて、様々な思いや
製品を共有、発信できる準備が整いました。
東京オープンの際には、Webでオープンをお待ち
いただいていたお客様に、本当にたくさんご来店
いただき、僕を含めたスタッフも、本当にうれしい気持ちでいっぱいでした。
その後も、順調に運営を進めており、今後、Webとの
ポイント連動など、いろいろと充実させながら、より
良いお店に育てていく予定です。
今後2つのお店は、「売る」「買う」だけの場所では
なく、リセノとしてのそれぞれの地域や人に向けて、
交流が生まれる拠点になればと、漠然と考えています。
7月10日 二子玉川に新店舗をオープンします。
カフェ事業 スタート
そして、東京店では、ショップインカフェを
同時にスタートしました。
飲食業をやりたいという夢は無かったのですが、
はじめたのは、2つの理由から。
ひとつには、家具を見に来ていただいたお客様に、
少しでも、おもてなしできる環境を作りたかったから。
家具は1回お店で見て、その場で買って帰る様なもの
ではないので、何度もご来店いただいているお客様に
何もお出しできるものが無いのは、なんとなく申し訳感じていました。
その点で、手軽に体験いただける「食」があり、
お店に来て休めるもの(場所)があり、それを通じて
少しでも交流や会話が生まれるのは、店としても、
スタッフとしても、とても嬉しい事です。
そして、もうひとつには、「食」はライフスタイル
において、非常に大きなウェイトを占めていて、
また、家具と違って、とても身近であるということ。
インテリアをプロデュースする企業としては、
「ライフスタイル」という考えはとても重要だと
考えていて、そのライフスタイルは、家具だけでは、成り立ちません。
衣・食・住でいうところの住は、最終段階の豊かさ
なので、ブランドとして、家具だけを提供する能力
よりも、「食」の豊かさも実践していることで、
ライフスタイルをより深く解釈し、提供できるだろう。という考えからです。
現在のところ、1日に数名~多い日には10数名の
お客様にご利用いただけています。
現状はドリンクのみなのですが、追って、どら焼き
とか、カヌレとか、なにかスイーツも出せればと考えています。
そして、行く先は、カフェの単体出店かな。
まだ計画は無いですが、内装から手掛けて、メニュー
も自分たちで考えて、工夫して。
チャレンジしたい気持ちは、ちょっとあります。
リセノ カフェスタンド
Webマガジン 開始
これも、大きなチャレンジでした。
2014年の10月末に第1稿をリリースして、現在まで、
平日は1日も休まず書き続け、記事数も200を超えました。
Facebookで7万人の方にいいね!をいただいている
ので、そちらと連動させながら、人気の記事は、
10,000view 以上も見ていただける様なコンテンツに育ってきています。
当初、6人で書き始めたライター陣も、現在は計11人。
社内スタッフのみです。
それぞれのスタッフが、未経験ではじめた事もあり、
悪戦苦闘で書いていますが、「思いを書く」という
難しいチャレンジをしている事にも少しずつ慣れ、
自分なりの色を出した記事を書き始めています。
NOANAの製品が出来るまでの記事などは、
全5回に及んだこともあり、東京店のオープン初日に
来店いただいたお客様から、
「NOANAについては、記事を読んで、知ってます。
今日は、質感だけを確かめにきました。」
と、オープン日早々に、2人のお客様に言っていただ
き、ご購入いただきました。
あらためて「伝える」ということの重要性を認識し、
今後の意欲につながる出来事でもありました。
今後的には、もう少し社内スタッフが育ち、
全体的に動ける体制が整い次第、より練った企画を
リリース出来る様にする予定です。
また、先日の記事どおり、インテリアスクール的な
記事も、体系的に整理していこうと思います。
Re:CENO Mag
これの行く末は、本の出版ですね。
「インテリア基礎レッスン by Re:CENO」的な。
頑張って、目指していきます。
リトルプレス 発行
リトルプレスも、初号を発行しました。
以前から、商品と一緒に何かお客様に喜んでもらえる
様なものを同封できないかなーと考えていて、
ようやくひとつ、実現できました。
いわゆる「小冊子」で、初号では、東京店の案内と、
スタイリングブック、おすすめマガジン、リセノの想いなどを詰め込みました。
こちらも定期的に発行していき、巻を重ねていければ
と考えています。
今後は、もっともっと練り込んでいきたいので、
今はちょっと第2号のリリース思案中なのですが、
できるだけ早く、よりパワーアップしたものをお届け
出来る様に、頑張ります。
Re:CENOのことが詰まった、リトルプレスができました!
最後に、売上と全体的な流れをすこし。
さて、このブログを書きながら、振り返ってみると、
第8期の1年で、結構いろいろと出来ました。
全体的に見ると、とりあえずカタチにしたけれど、
まだまだ足りないところだらけ。
外部の方からは、「十分でしょ!」と言われますが、
自分的には、まだまだ、まだまだ、いろんな工夫ができるはずと思っています。
とりあえず、数年間考え続けていた「やりたいこと」
の基礎はできました。
これからは、この基礎を使って、ブランドとして、
次のステージへと上がっていきたいなーと思います。
あと、売り上げは、8期も前期から微増の20億弱
くらいになりそうです。
これで3期連続で、微増です。
これも宣言通りになっています。
でも、中身はずいぶんと改善されて、スタッフの
労働環境、販促費、売上の商品構成、営業利益も
筋肉質な会社になってきました。
来期も、きっと売り上げは増えないと思います。
もしかすると、少し下げるかも。
売上額で競う気持ちは、無くなりました。笑
9期のスローガンは、また改めてリリースしますが、
大きな新しいことは、無いと思います。多分。
8期で見えてきた商品開発、情報リリース、店舗運営
などの精度を高めて、より細マッチョなブランドを目指します。
9期のFlavorにも、どうぞご期待ください。
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最後になりましたが、お客様、お取引先様、関係者様
のみなさま、そして個人的に話を聞いてくれた友人たち。
そして、日々頑張ってくれているスタッフ。
1年間多大なるご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
皆様のおかげで、今年も1年、様々なチャレンジを
行うことができ、良い経験をさせていただき、
地に足の着いた経営を行うことができました。
まだまだ若輩の会社ですので、お会いした際には、
私やスタッフともども、どうかご指導・ご鞭撻の程、
宜しくお願いいたします。
1年間、ありがとうございました。
次の1年も、どうぞ宜しくお願いいたします。