リセノの「ミッション・ビジョン・バリュー」
2023年 03月27日 カテゴリー:リセノ
こんにちは。やまもとです。
先日のブログでも書きましたが、Flavorでは今、会社
の今後を鑑みて、人事制度の刷新を策定しています。
人事制度の刷新で実現したい2つのこと
外部の方に伴走いただきながら、今後5年間の目標を
達成するために最適な組織づくりを行うための基礎
を作っています。
そして、人事制度の策定と並行して、会社が大切に
している事柄を明文化しておいた方が良いと思い、
今回「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」
を、あらためて定義しました。
今月のブログでは、このMVVについての思いを書き
記しておこうと思います。
ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とは
まず、MVVというものについて、最初に簡単に解説
しておきましょう。
MVVは、多くの会社が設定しているもので、会社が
向かう目標や、価値観を明文化するものです。
それぞれの要素を紐解くと、
M(ミッション):企業が社会に対して「なすべきこと」
ミッション(Mission)とは、企業・組織が果たすべき使命や、存在意義を表す言葉です。なぜこの企業・組織が存在するのか、社会にどのような価値を体現するのかなど、企業・組織が目指す社会
について明文化します。
(引用元:https://prtimes.jp/magazine/mvv/)
V(ビジョン):企業・組織が目指す「あるべき姿」
ビジョン(Vision)とは、企業・組織の理想像、中長期的な目標を表す言葉です。ミッションを実現するために、企業・組織はどのような状況になるべきか、どのような志であるべきかを明文化します。
(引用元:https://prtimes.jp/magazine/mvv/)
V(バリュー):企業・組織の構成員が具体的に「やるべきこと」
バリュー(Value)とは、ミッションやビジョンを達成するための具体的な行動指針、行動基準を表す言葉です。企業・組織の構成員の行動や、判断の基準となる価値観を明文化します。
(引用元:https://prtimes.jp/magazine/mvv/)
となります。
それぞれは、
ミッション = 永続的な目標
ビジョン = 中長期的な目標
バリュー = 上2つを達成するための共通の価値観
というような関係になります。
ネットを検索していると、桃太郎の例がとても分かり
やすかったので、転載しておきます。
(引用元:https://jinjibu.jp/keyword/detl/1480/)
つまりは、
「バリュー」を共有できる仲間と、
「ビジョン」の達成を目指し、その先の
「ミッション」へ到達する
というような関係性でしょうか。
桃太郎においても、
「バリュー」が合わない仲間と鬼退治は困難で、
「ビジョン」がないと、やるべきことが揃わず、
「ミッション」がないと、最終の目的が分からない
ということでしょう。
つまりは、分かりやすく平易な言葉でいうと、MVV
がないと、みんなの共通の思いが、ひとつの方向へ
向かう力として、結集しづらいという事だと思います。
Flavorでは、メンバー間でなんとなくの共通目標や
価値観はあるものの、明文化できていませんでした。
今までは会社の規模も小さいため、「あうんの呼吸」
で、みんなが迷子にならずに、おおまかな方向を決め
て、ここまで来られたのですが、向こう5年間で会社
の規模を倍くらいにしようと思うので、そうした時
に、なかなか思いの共有がしづらくなることが、予想
されます。
そのために、今回明文化を行ったわけです。
リセノの「ミッション・ビジョン・バリュー」
さて、そんな会社の方向性を共有するのに必要な
「MVV」ですが、リセノのMVVを一覧にしたのが
上の図です。
簡単にではありますが、順番に説明していきます。
ミッション
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」
まず、永続的な目標「ミッション」から。
これは創業当時からずっと言い続けている言葉です。
過去のブログを参照してもらうとご理解いただき易い
のですが、端的に説明しておくと、日本は家の狭さも
あり、インテリアを楽しんでいる人は、まだまだ少な
いのが現状です。
僕は、23歳の一人暮らしのタイミングで、部屋作り
の楽しさにどっぷりとはまり、休日にはインテリア
ショップを巡ったり、ホームセンターで材料を買って
きてはD.I.Yをしたり、夜中から部屋の模様替えをし
たり。
若い頃に、インテリアの楽しさに強く惹かれたのでした。
家具や雑貨を買ったり、配置したりという過程はとて
も楽しく、また快適に過ごす場所があることは、心身
の健康にもつながります。
インテリアの楽しさを、たくさんの人に伝えることは
僕たちが社会に影響を与えるための最終ゴールにふさ
わしい、やりがいのある事柄だと考えています。
ブランドコンセプトと、目指す世界観
ですから、最も大きな永続的な目標は、
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」
です。
文化に影響を与えるということは、とても大きな話
であり、チャレンジし続けるに値する目標だと思います。
ビジョン
「ふつうのお家を、美しく。」
そして、ミッションを達成するために、僕たちが力を
合わせて取り組むのが「ふつうのお家を、美しく。」
というビジョンです。
インテリアの世界は、現状、二極化が強く、
・手の届かない高級なインテリア方向
・安価でそれらしく彩るプチプラ方向
というのが現状です。
テレビや専門誌などは、情報としての惹きの強い
上と下を取り扱うことが多いためです。
僕たちが実現したいのは、一部の富裕層にしか実現
できない高級路線ではなく、また、低価格を訴求した
その場しのぎのプチプラインテリアでもありません。
多くのご家庭が暮らしている
「一般的な内装や間取りのお家 = ふつうのお家」
を、使い心地も、見心地も、ひいては心の豊かさも
充足させてくれるような空間に引き上げる為のお手
伝いをしたいのです。
こちらも過去ブログを読んでいただくと、より詳細
に書いています。
ふつうのお家を、美しく。
このビジョンを目の前にある課題として、実現できる
ようにすることが、僕たちが掲げるミッション達成に
近づく良い方法なのではないかと考えています。
バリュー
「Flavor's People / Flavor'sAct」
最後に「バリュー」についてです。
これは、ミッションとビジョンを達成する為に会社
のメンバーに共通して持っていてほしい価値観に
ついての指針です。
こちらは非常に重要な部分ですので、
・Flavor's People = 思考指針
・Flavor's Act = 行動指針
の2つの項目に分けています。
Flavor's People
「Flavor's People」は、会社メンバーの思考指針で、
3つの項目があります。
1.仲間に対して、GIVERであること
人にはタイプがあり、端的に分けると
ギバー :人に惜しみなく与える人
テイカー :真っ先に自分の利益を優先する人
マッチャー:損得のバランスを考える人
という3分類があるそうです。
ギバーは、人に喜んでもらうことで喜びを感じる。
テイカーは、その逆。マッチャーは中間です。
ビジネスにおいても、テイカーが成功する時には、
周りから妬まれやすく、ギバーが成功する時には、
その成功がまわりに波及すると言われています。
僕たちが掲げるミッション・ビジョンを目指すため
には、本質的な思考が「ギバー」である必要があります。
世の中の人がインテリアを楽しみ、健やかに日々を
過ごせる社会にするために、僕たちは自らが率先して
学び、提案し、相談に乗り、そこで得たものを惜しみ
なく与えなくてはならないからです。
商売でありながらも、この部分が抜け落ちてしまう
と、本質的にゴールを見失うと思います。
だから、ギバーであることを理想の姿とする価値観
が必要なのです。
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代
2.顧客に対して、MENTORであること
そして、ギバーであるためには、そもそも世の中に
必要とされるだけの知識やアイデアなど、求められる
ものを持っていなくてはなりません。
そのためには、世の人々よりもインテリアについて
解像度を上げて日々を過ごし、時には間近に立ち、
時には俯瞰し、また、率先して学び、行動し、知見
を深める続けることが重要です。
つまりは、誰よりも経験を積む必要があります。
そうしないと、小手先の知識で武装した、机上の
空論者になるからです。
ミッション・ビジョンを達成するためには、お客様
と一緒に悩んでいる様ではいけません。
お客様が疑問に思う事柄は、尊敬すべき先生の様に
常に正しい成功に導く答えを自分なりに用意しておく
必要があります。
メンターとなり得るだけの努力が必要であり、
だからこそ求められるメンター足り得るのです。
3.仕事に対して、CHALLENGERであること
もうひとつ大事な要素は、チャレンジャーであることです。
僕たちは、インテリアという世界において、ちっぽけ
な存在のベンチャー企業です。
いままでの常識をそのまま鵜呑みにするのであれば、
こんな小さな企業が存在する意味はなく、大手企業
が数の論理で、王道を進めば良いからです。
常に慣習と常識を疑い、さらにより良い方法がないか
を模索し、新たな挑戦をし続けるからこそ、世の中に
新たな価値観を生み出せるのです。
「いままではこうだったから」
こんなつまらないことを言わない価値観が、Flavorの
メンバーとして重要です。
Flavor's Act
「Flavor's Act」は、会社メンバーの行動指針で、
6つの項目があります。
1.Fight:本音を本気で戦わすこと
Flavorのメンバーは、心優しく、穏やかなメンバーが
多いのが特徴です。
採用活動でもそのような人を採用することが多いので
必然的にそのようなコミュニティーが形成されました。
ギバーが多いのも、そのような特徴からです。
ただ、それらのメンバーの弱点としては、お互いに
本音を本気で戦わすのが苦手だということです。
仕事や発言の方向がずれていたり、必要なクオリティ
に達していないことを分かっていながら、その場では
指摘できずに、流してしまうことが多々あります。
これは、一見争いが無く、平穏で良い世界にも見えま
すが、その実、顧客に対して、とても不誠実です。
「小善は、大悪と似たり。大善は、非情に似たり。」
この思考を学び、顧客や社会に対して、最も真摯で
あるためには、互いを律し、より高みを目指す必要
があるのです。
2.Ovation:感謝、承認を惜しまないこと
これは、ギバーの精神と共通です。
成功は、まわりの協力があってこそということを
常に胸に秘めておかなくてはなりません。
物事がうまくいっているときには窓を指し、自分以外
の要因のおかげだと考える。
一方、物事がうまくいかなくなったときには、挫折
や失敗を状況や周囲のせいにしない。
鏡を指し「これは自分の責任だ」という。
常に窓を指して言い訳をしたり、問題を他人のせい
にしたりする人の成長は止まります。
この価値観には、独善的にならぬように、自戒の念を
ふんだんにこめています。
3.Re:CENO's Icon:ブランドの体現者であること
Flavorの良い点のひとつに、インテリアを心から楽
しんでいるメンバーが多く、それも、会社に入って
から、会社の取り組みとリンクする様に、好きにな
っていったり、楽しんでいたりする人が多いのが特徴
です。
それらのメンバーは、今回掲げているミッション・
ビジョンを最も近くで感じ、影響を受けてきた人で
あり、だからこそ、ブランドの目指す道をしっかり
と腹落ちできているメンバーです。
会社が成し遂げたい未来が、自らの思いと重なる。
これこそが、会社の原動力となるので、自らがイン
テリアを楽しみ、ふつうの暮らしを美しく整えてこそ
ブランドの体現者たるのです。
モノからコトへ、コトからヒトへ
4.Above-Expectation:期待を超えること
期待通りではなく、期待を超えてこそ心が動く。
逆に、期待通りくらいでいいだろうと考えて行う
ことは、期待にも満たないと思います。
ですから、どうやればもっと喜んでもらえるのかを
相手の立場に立って、深く深く考え、考え抜いて
実行する事で、感動が生まれるのです。
5.Leadership:自ら考え、自ら動くこと
大きな会社と違い、小さな会社には自分と同じ役割
を担う人が多くはいません。
自分だけということも往々にしてあります。
つまりは、自分自身こそが、ミッションやビジョンを
達成するための「要」ということを認識し、自分自身
が動かなければ、社会は変わらないということを認識
する必要があります。
自ら学び、自ら考え、自ら動く。
この姿勢が大切です。
僕がよく言う言葉に
「一年間仕事をしてきて、その途中で失敗を一度も
しなかったのなら、何もしなかったのと同じだよ。」
という言葉があります。
例えば、100m走をより早く走ろうと練習に励めば、
途中でコケてしまうこともあるでしょう。
いや、コケた経験が無い人はいないでしょう。
逆に、コケることを恐れて、歩いたり、止まってい
れば、コケることはありません。
つまり、コケる=失敗する ことは、懸命に走った
証拠であるのです。
コケることを恐れていては、何も変化はおきません。
ですから、全力で走り、コケるときは前向きにコケる
ということが必要です。
そして、自ら考えて、分からないながらも動き出す
ことは、つまりそういうことなのです。
6.Version-Up:学び続けること
学び続けることほど大事なことはありません。
ただ、人が「学び」を行う際に、苦痛を伴うことは、
長くは続けられません。
「めんどいなー」
「だるいなー」
「でも、やらないと。」
これでは、学び続けることは困難です。
受験なども、目標までの短期間だからこそ努力できる
わけで、一生を受験勉強のペースで、学習に向き合い
続けるのは、非常に困難でしょう。
ただ、それを困難とも思わず、知の探究や、研究など
に一生を捧げる人もいます。
勉強に限らず、それこそが、学び続けるコツなのです。
学ぶという感覚さえもなく、自然と楽しくてやって
いたら、それが学びになっていたというほどに、
「好き」であることは重要です。
そのような「学び」をメンバーには続けてほしいと
思っています。
「努力は夢中に勝てない」
ミッション・ビジョン・バリューを基に、
さらに役立つコミュニティを目指します。
今月のブログでは、Flavorであらためて作成した
「ミッション・ビジョン・バリュー」について、
紐解いてきました。
今回明示した内容は、新たに生み出したものではなく
今までもそのような思考と、活動を行っていたものを
あらためて明文化したものです。
メンバーが理解しやすくなり、いつでも立ち返ること
のできるようにしたのです。
今後の5年は、このMVVを基に組織として活動を行っ
ていき、社会に少しでも貢献できるように強くなって
いければと思います。
また、社会という大きなワードに向き合っていますが、
今回書いてきた事柄は、「人」としての成長において
も、とても大事なことだと思っています。
身近な人を幸せにできない人が、社会を幸せにする
なんて、おこがましいことです。
僕は、自分のまわりにいる大切な人をすこしでも
ギバー精神で幸せにするために、会社というものを
通じて、自己成長を遂げてきた経緯があります。
今回のMVVの策定と明文化をしたことで、より一層、
その思いは強くし、会社のメンバーにも、少しでも
幸せを与えられるように、頑張っていこうと思います。
では、また来月に。