時を重ねる。
2016年 08月31日 カテゴリー:○○へ行ってきました
先日、友人がチケットを取ってくれた大阪・万博
公園で開催されたウルフルズのヤッサというライブ
に行ってきました。
ウルフルズは特別に思い入れがあるバンドという
わけではないけど、ちょうど青春時代によく聞いて
いた歌が多いし、知っている曲も多いということで、
特別な準備もせずに、ゆるーく参加。
ライブに行くのも、なんだかんだで数年ぶりの中、
昼前には会場に着いて、グッズを買うのに並んだり、
ビールを飲みながらごはんを食べたりと、友人との
楽しく過ごしながら、15時30分にいよいよライブスタート。
野外でのお昼からのライブは、運よく天気もよく、
風も適度に吹いてとっても気持ちよく、トータスの
ソウルフルな歌声は予想以上に最高で、少しの間、
普段の心配や悩み事も忘れられる貴重なリフレッシュ
の時間になった。
そんな中で、僕が最も心が動かされたのは、
ウルフルズのメンバーがとにかくいい顔で、
歌ったり、演奏したり、トークをしたりと
楽しそうにライブをしていることだった。
ライブにはメンバー4人のゆるやかな掛け合いが
随所に入っていて、そのトークがメンバー同士が
まるで居酒屋かどっかで、ツレ同士で呑みながら
話しているようなゆるやかな、そしてあたたかな
空気がとても微笑ましく、印象的だった。
僕が、相方の吉野と一緒に会社をはじめた約9年前、
7畳1間の小さなオフィスを借りて、そこに机2つと
パソコン2台だけを置いて事業をスタートした。
仕事する以外に特に何もないそのオフィスに、吉野
が自宅から無印良品の壁掛けCDを持ってきてくれて、
それで音楽を流しながら、毎日仕事をしていた。
数枚のアルバムしか準備がなかったオフィスには、
ヘビーローテションでずーっと同じCDたちが
掛かっていて、その中の1枚がウルフルズだった。
そのウルフルズのCDは、ジョンBの脱退から復帰して
初めて出たアルバムだったと思う。
その中で僕が好きだったのが「四人」という曲。
ジョンBが脱退から戻ってきて、4人で活動できること
の嬉しさを歌った曲だった。
バンドはボーカルが圧倒的に目立つから、一緒に
立ち上げたメンバーの他3人は、いろんな場面で
やっぱり悔しさがあっただろうし、長く続けている
うちに熱や目標を失ったり、喧嘩したり、お互いが
嫌いになったり、たくさんあったと思う。
僕はバンドを見るときに、いつも思う。
スポットライトがまぶしすぎる分、継続自体が難しい
んだろうな。と。
だからこそ、この四人という曲には、哀愁があり、
とっても好きだった。
この日に言っていたが、ウルフルズは来年で25周年。
今年揃ってライブするのは、1年でこの1日だけらしい。
25年の間、いろいろと紆余曲折がありながら、
それでもこの日に向けてみんなで集まって1つの作品
を作り、ファンを楽しませ、そして、自らはステージ
の上ではとにかく楽しそう。
長く続けてきたグループでしか出ない熟練の空気感
や、仲間を互いに思いやる空気感のようなものが
伝わってきて、とにもかくにもうらやましく思った。
四人を小さなオフィスで聞いたあの日から、
僕たちも来年で10年。おかげさまで、創業メンバー
同士は仲が良いまま続けられている。
創業後から加入してきたスタッフにも5年を超える者
も出てきて、そして、毎年何人も加入してきている。
これから僕たちも10年、20年と少しずつ歩みを重ね、
ウルフルズのように、メンバー同士でいろいろと
あってもひとつひとつを乗り越えながら、いい顔で
世間話をできる仲でいれたらいいなと強く思っている。
そんなことを感じられたライブ。
誘ってくれた友達に、めちゃくちゃ感謝。
また良い未来像を見せてくれたウルフルズにも感謝。
一緒に10年近くやれている創業メンバーにも感謝。
今のリセノを支えてくれているスタッフにも感謝。
とにかくみんなに感謝。
そんな良い1日だった。
みんな。これからも、よろしく。
いろいろありながらも、いつかあんな空気を出せる
仲間になりましょう。