高山フィン・ユール邸に行って来ました。
2014年 09月22日 カテゴリー:○○へ行ってきました
先日、「2014 飛騨の家具®フェスティバル」という家具の展示会に参加するため、飛騨高山へ出張へ行ってきました。
日本5大家具産地である、飛騨高山地方の家具メーカーにお会いするのは初めてで、良い経験になりました。
さて、その展示会の会場近くに、たたずむ北欧建築が1軒。
株式会社キタニが、フィン・ユール生誕100周年にあたる2012年に作り上げた「高山フィン・ユール邸」がそれです。
「株式会社キタ二」は、フィンユールをはじめとした北欧のデザイナーやその親族とパートナーシップを結び、現在、本国においても製作されていない北欧名作家具をライセンス生産している家具メーカーです。
この株式会社キタニが、フィン・ユール財団、デンマーク大使館、東海大学などと協業し、高山にフィン・ユール邸をそっくりそのまま再現しました。
北欧家具を販売している僕たちも、是非とも一度見てみたいということで、この機会に足を運んでみました。
外観
とてもきれいなホワイトカラーが、森の緑、空の青にとても映えます。
庭を広く取った平屋づくりは、現在の日本のトレンドとも共通する部分があります。
1942年当時、これほど大きな窓が庭に面している家は、珍しかったそうです。
リビング
リビングには、フィン・ユールデザインの家具や、キタニ製作の家具たちが並びます。
北欧らしいウッドを生かしたデザイン家具たち。
カラートーンを抑えたファブリックや、レザー張りのソファーやチェアーです。
部屋全体が、ホワイト、ベージュ、ブラウン、ブラックなど、あえてカラーを抑えてコーディネートし、その中に、1点ずつ、マスタード、レッドを配色しています。
冬の長い北欧の生活では、室内に鮮やかな配色や、花や緑のイラストをあしらって、暗く長い冬を楽しく過ごそうというコーディネートが多く見られます。
その中にあって、フィン・ユール邸は、色相を押さえ、シックでシンプルな印象です。
カラフルになりすぎず、落ち着いた雰囲気は、日本でのインテリアにもそのまま応用できそうな感じがしました。
大きな窓にレッドのソファー、イエローのオーニングテントを合わせ、そこに空のブルー、芝生のグリーンを組み合わせるテクニックは、ぜひとも自邸購入の際には、真似したくなります。
リビング(壁面収納)
リビングの壁面は、窓を間に配した、作り付けの収納棚です。
可変棚でさまざまな本に対応できます。
照明やミニチュアのチェアーも、飾られていました。
書斎
リビングの脇には、玄関に続く、細長い書斎があります。
こちらも色彩はぐっと抑えられています。
落ち着いた空間で、デスクワークや読書もはかどりそうですね。
リビング ~ ダイニング
リビングとダイニングの間には、小さなくつろぎスペースが。
こちらもブルーとレッドのファブリックに、観葉植物で緑を合わせて。
北欧らしく、楽しくなるようなポップな配色を意識されています。
個室
2部屋ほど個室もあります。
下の画像は、そのうちの1室。広さは6畳ほどでしょうか。
シンプルなコーディネートです。
キッチン
キッチンは、余分なカラーは入れず、真っ白。
無垢のスツール、トレイのブラウンカラーは指し色として、置かれています。
ダイニング
ダイニングも配色を抑えて。
寝室
ボーダーの寝具で、少しかわいらしい印象です。
2トーンのウッドで作られたベッドも、かわいらしいですね。
レッドチークかな?キャビネットも北欧らしいテイストです。
まとめ
今回は、高山フィン・ユール邸にて撮影してきた画像を、ざーっとご紹介しました。
家具の詳しい紹介は、機会があれば、またブログに書いていこうと思います。
実際のフィン・ユール邸は、1942年にデンマークにて自邸として建てられました。
写真や資料で見る感じでは、この高山フィン・ユール邸は、かなり本物に忠実に作られているようです。
今から70年以上前に建てられた住宅で、こんなに現代でも新鮮に感じられるのは、やはりフィン・ユール自らが設計、コーディネートを行ったからでしょう。
フィン・ユール自身が、「総合芸術作品」と自邸を称しています。
飛騨高山は、行きやすい場所ではないですが、下呂温泉も近いことですし、北欧好きな方は、休暇のついでに是非一度行ってみることをおすすめします。
デンマークより近いしね。
高山フィン・ユール邸の基本情報
2014年開館日
4月 4月19日(土)~4月30日(水)
5月 5月3日(土)~5月8日(木)・5月23日(金)~5月30日(金)
6月 6月14日(土)~6月23日(月)
7月 7月16日(水)~7月22日(火)
8月 8月8日(金)~8月16日(土)・8月23日(土)~8月30日(土)
9月 9月4日(木)~9月16日(火)・9月20日(土)~9月24日(水)
10月 10月8日(水)~10月14日(火)・10月17日(金)~10月23日(木)
11月 11月1日(土)~11月9日(日)・11月22日(日)~11月28日(金)
開館時間:午前10時~12時/午後13時~15時
入館料:おひとり様3,000円(協賛金) 当日限り